私の受講動機
男女雇用機会均等法の施行以降、女性の社会進出が進み、現在では女性が仕事と家事・育児を両立することは珍しくなくなった。
しかし、両立する上では身体的・心理的負担が大きい。
また、高労働力年代と妊娠・出産年代が重なり、高齢出産での出産リスクが増加している。
そのような問題を抱えつつも、産前産後を取り巻く医療環境は、
妊娠~産後までの継続的なケアが難しい。
さらに核家族化・少子化の現代では、
子育て経験者が身近におらず、相談相手がいない、
アドバイスや支援が受けにくい環境が多くなっている。
産前産後の身体的・精神的に不安定な状況であるにもかかわらず、身近な助けが十分に得られず、不安や孤立感を抱いたり、うつ状態の中で育児を行う母親が少なからず存在している。
育児不安やうつ状態が子どもの虐待の誘因になる事も指摘されており、産後の育児を家庭のみに任せるのではなく、母親の孤立を防ぎ、生活地域でサポートを受ける必要が課題となっている。
このような背景のもと、妊娠・出産における多様なニーズに応える「産前・産後ケア」への注目が高まっている。
2017年には厚生労働省から「産前・産後サポート事業ガイドライン及び産後ケア事業ガイドライン」が、さらに2019年には「母子保健法の一部を改訂する法律」が公布され、私が住む市町村でも産後ケア事業が展開されている。
しかしながら、私の住む市町村では通所型のみとなっており、家庭環境に合わせたケアを受けることが難しいのが現状である。
精神科クリニックで産後うつで来院していた患者様の背景を看た経験から、実際はアウトリーチ型のサービスが必要とされていると考える。
また、産後に自立した育児ができるよう支援する為には、家庭環境に合わせたサポートを行うことが理想的である。よって、自身で理想のケア事業を展開しようと考えた。
自身で事業を開始するには、リスクが大きいと感じ勉強の必要性を感じ、様々な情報を探している際に、国際ナーシングドゥーラ協会を知り、ぜひ受講したいと思いました。