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繋りたいと思わない人を地域に繋げるには

WEB講座レポートーコメント

こんにちは。

 

以下はWEB講座「地域での子育て支援」という

 

藤澤千代勝先生の講義レポートの

 

コメント紹介です。

 

 

 

「繋りたいと思わない人を

 

地域に繋げるには

 

どうしたらいいのでしょうか?」

 

という私の質問に対し 代表理事の渡邉さんは

 

「もう少し詳しくご質問の内容を説明して下さいますか?」 とお尋ねでした。

 

 以下、クリニックで働いている看護師として

 

とても嬉しくなりましたので

 

私と渡邉さんとのやりとりを紹介します。

 

 

「私は、勤務先の医院では入院中どのスタッフがみても地域に繋げて行くべきだと判断する患者さんから

 

「いいです」と言われてしまうと繋げない。

 

そんな場合は、

 

退院後の1週間~2週間の検診で

 

エジンバラをとりながら

 

患者さんの話をよく聞き、まずは誉める。

 

 

よく頑張った、それでいいとか。

 

患者さんの気持ちが柔らかになる頃をみて

 

「これをこのサービスでやってもらえたら気持ちが楽になるかもね」と話し

 

 患者さんの同意をとり地域情報提供書を作成しています。

 

 頑なに拒絶していても否定せず、

 

いつも同じ目線柔らかな口調で話していれば

 

きっと、誰かに頼っても良いという安心感が生まれるのだと信じています。」

 

 

 

渡邉さんより。

 

 

「素晴らしい寄り添い看護ですね。

 

しかし、

 

もし可能なら患者さんの「いいです」の意味が共感できるよう

 

 

「エジンバラ」をとりながらではなく、

 

人として、お話を伺うことができるといいですね。

 

 

 

患者さんの「いいです」の理由は必ずあります。

 

 

 
繋がる先の「担当者を知らない」とか、
繋がる先と「嫌な経験をした」とか。 
つながるより、ただ「あなたに」今、話を聞いて欲しいとか。 
 
 
「いいです」と仰る気持ちを
 
患者さんの立場に立って感じる、  
 
理解する、つまり、知ろうとする。 
そして、共感している事を
 
態度に示す。
 
 
 
 
講義の「援助者希求(要請)行動」理論を思い出して下さい。
人が他人を頼る、
 
つまり、SOSを出すことができるためには
様々な要因が必要です。
 
 
 
私が大学院で行った
124人の産後退院前じょく婦に対するアンケートでは
 
「その人を利用することによる精神的負担」
が、
 
その援助者を利用するか否かに 影響していること分かりました。  
 
つまり  
 
精神的負担感があると、
 
人は援助を求めない。
 
 
当たり前の話ですよね。
 
もちろん  
「地域に繋ぐべきだ」という判断は医療者としては正しいかもいれません。
 
 
 
しかし、患者さんとして   
 
繋がることに魅力がなければ  
 
繋がりたくないですよね。 
 
 
又  
 
「あなたは一人では育児ができない人」
という烙印を押された印象を
 
持つかもしれません。
 
自尊心を傷つけたかもしれません。 
  
 
あなたがすばらしいのは

患者さんの気持ちが柔らかに

 

「なる頃をみて」対応されている点。

 

 

 

医療者の判断を横において、

 

患者さんの気持ちに寄り沿われた点です。

 

 

 

「これをやってもらえたら気持ちが楽になるかもね」と話し

 

・・・患者さんにとっての「メリット」をお伝えしましたね。

 

 

患者さんの同意をとり地域情報提供書を作成しています。

 

・・・最終行動目標「繋ぐ」を忘れずにいましたね。

 

 

頑なに拒絶していても同意をされるのは否定せず、いつも同じ目線柔らかな口調で話していれば 

・・・「自分の思いや価値観」や「医療者としての判断」

 

よりも

 

「人として」

 

目の前の患者様の置かれている状況を

 

まず、理解共感しようと心から集中しましたね。

 

 

きっと、誰かに頼っても良いという安心感が生まれる。

 

・・・まさに、援助者希求行動を患者さんが起こすのを待ちましたね。

 

患者さんの力とご自身の力を信じましたね。

 

 

すばらしい

 

「寄り添い繋ぐ看護」です。

 

 

ただ、やはり
 
退院前に何かできるといいですね。
 
 
人間の言動には
 
必ず理由があります。
 
患者さんの「いいです」という
言葉が出る理由が必ずあります。
 
なぜ、患者様は
「いいです」と
 
仰ったのか・・・
 
その言葉の中には
今までの人生や経験が
影響していることでしょう。
 
そのご経験を伺わせていただき
支援者であるあなたと信頼関係が築けたら
お客様は産後も支援を受けることに抵抗感がなくなります。
「いいです」と仰った 患者様にもう一歩寄り添ってみませんか?